20.『パンダまさしのコンプラ事件簿 (パワハラ編)』

 ~ パワハラを行っている社員への正しい対処法とは?? ~

 

 


(特命コンプライアンス推進室の通報専用アドレスに一通のメールが届く)

 

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 はじめまして。

 私は、衣料品部門で営業アシスタントをしているカモメ町子と申します。

 実は、半年前から上司の暴言に悩まされていて、もう本当に病気になりそうなのでメールさせてもらいしました。

 上司のアライグマ課長は、仕事が上手くいかないとすぐに私を怒鳴りつけるんです。

 昨日なんか、書類に1ヶ所タイプミスがあっただけで、「お前はホントに使えない女だな!!」、「いいから、さっさと辞めちゃえよ!!」と怒鳴られました・・・

 最近はもう、出社するのも嫌になってきて、本当に会社を辞めようかと考えてるんです。

 でも、できれば辞めたくないし・・・

 何とかしてもらえないでしょうか?

 カモメ町子

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 では、この通報について対応したいと思いマス。

 

 

 

 

 


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 まずは、事実確認のために聴き取り調査(ヒアリング)を行うんですよね。

 その結果、通報内容が事実だと確認できたら、今度はアライグマ課長に対してどういう処置をとるべきかを検討することになります。

 

 


 

 

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 今回のようなパワハラの事例では、事実関係を明らかにして適正な対処を行うことはもちろんじゃが、それ以上に再発の防止をどのように図っていくかが重要なんじゃ。

 そこで、まさしに具体的な対応策と再発防止策について考えてもらいたいと思っておるのじゃが、どうかな?

 


 

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                                    考えてみま~す。

 

 

           


                   

 

 


                            (1時間後・・・)

 

 

 

 


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 室長、こんな感じでどうですか?


 

 

 

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【通報への対応】

◆ 調査マニュアルに従って、事実関係を調査し、通報事実を確定させる。
 ※ 通報者特定の危険を避けるため、今回は衣料品部門の全従業員をヒアリング調査の対象とする。

◆ 確定させた事実関係に基づき、通報対象者への処分を検討し、コンプライアンス委員会(委員長:常務取締役 トラ義男)に報告する。

◆ コンプライアンス委員会での検討を経て、実際に処分を行う。

◆ 通報者へフィードバックをする。

 

【再発防止策】

◆ 課長以上のマネージャーに「コーチング」や「アンガーマネジメント」などの研修を受講させる(マネージャーへの研修は定期的に行うのが望ましい)。

◆ 通報者に対して定期的なフォローを行い、改善状況及び嫌がらせ等の不利益な取り扱いを受けていないかを確認する。

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 うむ、とりあえずこれで問題ないじゃろ。

 

 

 

 

 

 

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   まさしクン 早速、衣料品部門に対する具体的な「ヒアリング計画書」の作成に取り掛かってくだサイ。

 その計画書を基に、ワタシが衣料品部門のメダカ本部長に連絡して、通常業務との調整を図りマス。

 

 

 

 

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  了解で~す。


 

 

 

 

 

〔執筆〕   田中 建太朗 (コンサルタント)

【監修】   田島総合法律事務所

 

 

 


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