10.『世界の"雇用"事件簿』
~ 解雇社員のトンデモ置き土産!! ~

ウシ主任、会社から契約を打ち切られた契約社員のソフトウェア・エンジニアが、報復として会社のサーバの全データを消そうとしたって事件がアメリカであったって聞いたんですけど、知ってますか?

それは、メリーランド州で起きた事件のことデスか?
確か、そのエンジニアは、特定の日時にネットワークにログインすると、「墓場」というメッセージが表示されてサーバ内の全データが消えるというスクリプト(処理プログラム)を解雇の日に設定していたという話でしたネ。

シニア・エンジニアがたまたまスクリプト(処理プログラム)の実行前に異常を発見したんで、4000台のサーバ自体に被害は無かったって話ですけど、もし実行されてたらかなり大変な損害が出たんじゃないですかねぇ
なにせ、今回の事後処理と点検だけで5000ドル(日本円で約50万円)以上はかかったっていうし・・・

企業の業績悪化で、人員の削減が増えておるからのぉ~
今後、同じような事件が、日本で増えてきてもおかしくはないな・・・

社内システム系の人材には、契約社員や派遣社員が多いので、その可能性はありマスね。
会社としては、解雇通告と同時に会社システムへのアクセス権を停止するという手続きを徹底する必要があると思いマス。

もし、ボクが解雇されたら、どうやって会社のシステムに復讐しちゃおうかなぁ~!?(笑)

ウチの会社の場合、解雇当日の朝の時点でセキュリティカードは無効になってマスから、出社しても社内に入ることは出来ないデスよ。
まぁ、そのかわり、『解雇予告手当』(労働基準法 第20条 第1項)として30日~60日分の平均賃金相当額を支払ってますけどネ。

(そもそも、"トリ三郎"に社内システムへのアクセス権限なんてないし・・・)
〔執筆〕 田中 建太朗 (コンサルタント)
【監修】 田島総合法律事務所


コメントをどうぞ